企業によって異なる職種の評価

IT系のエンジニアの業務は職種によって大まかに分類されるが、職種が同じであっても社内で担うべき役割が異なっている。
その役割に応じて給料についても違いが大きく、同じ企業で同じ職種で働いていても給料に雲泥の差が生じることは稀ではない。
別の企業であればその差も顕著であり、職種によって給料の高さを議論することはナンセンスになっている。
企業として利益を得るのにどれだけ貢献しているかが給料の高さに影響する要因としては大きい。
システムエンジニアとしてシステム開発に携わっているときにも、顧客からのヒアリングとシステムの考案を主な業務とする場合もあれば、考案されたシステムの最適化を行って仕様書を作成するのが主な業務の場合もある。
最終的にシステムの評価を左右しやすいヒアリングと考案に関与するエンジニアの方が重視される傾向が強いものの、カスタマイズが最も重要な企業の場合には最適化の方が優先されることになる。
このような違いが給料に反映されることになるが、どの業務がどの程度のレベルで企業の利益に貢献するかについての比重のかけ方は企業によって大きく違う。
そのため、同じ職種の中であっても自分が得意とする業務を高く評価している企業で働くと給料は高くなりやすい。
しかし、基本的には企業の利益につながる役割を果たせることが必須であり、それを満たしていなければ転職の際には採用すらされないことは念頭に置いておかなければならない。